継続させるためのステップ

 

自分がやりたくないことを明確にする

 

目標を達成するまで続けられない最大の原因はモチベーションの低下である。

あれほど理想の自分を想像して、やる気に満ち溢れて目標を決めたのになぜ、
『やっぱり自分には無理だ』、『向いていない』と思いモチベーションが下がってしまうのか。

それは、あなたのやりたいことの中に、必ずやりたくないことが含まれているからである。

そのやりたくないことの方が、やりたいことよりも勝り、あなたの行動を止めてしまう。

「やりたくないこと」を明確にする思考は「会社が嫌な人が辞めるべきか辞めないべきか判断する方法」でも触れているのでぜひ読んでいただきたい。

ここで少し私の話をさせていただきたい。

私は大学時代、8ヶ月でTOEICの点数を230点から735点にまでアップさせた。
735点なんて自慢できる点数ではないが、とにかく嬉しかった。

私はTOEICの230点を取る前から英語に興味があり、独学で勉強していた。
そしてその効果的な勉強をするために関係する本を読み漁っていた。

その中に空いている時間はとにかく英語を聴き続けると良いとあり、
さっそくiPodに教材を詰め込み空いている時間はとにかく聴こうと決意した。

1年近くたった後、
いざTOEICを受けたらまさかの230点という恐ろしく低い点数を叩きだし、
すでに下がりかけていたやる気に一気にとどめを刺された。

 
今の私であれば、なぜ結果が出なかったのかがわかる。

それは私にとって『英語を聴く』ということが苦痛でしかなかったからだ。

初めはこれで結果が出るんだと嬉しくなり、
リスニング以外のものと並行して継続していたが、
だんだんとそれが億劫になり、
いつしか英語自体を学ぶ理由さえも見失った。

私は英語を学びたかったが、英語をイヤホンからは聞きたくなかった。
そしてこの方法は私には合わないどころか、
やる気さえも無くさせてしまうものだったのだ。

 
 
お分かりいただけるだろうか。

モチベーションがなくダラダラと続けることは『継続』とは言えない。
効果も見込めないし、ただ時間だけが過ぎていくだけだ。
 
 

あなたの目標達成までのプロセスの中には、やりたいこと、やりたくないこと、または得意なこと、苦手なことが必ず含まれている。
 
あなたがやりたくないと感じていることは、それはまだあなたにとって着手するべきタイミングではないのだ。
 
 
モチベーションの低下で目標までの歩みそのものを止めてしまうぐらいであれば、
あなたのそのモチベーション低下の原因である『やりたくないこと』を明確にして排除し、とにかくやりたいこと、得意なことだけを特化させよう。
 
 
現段階で仕事ができない、勉強ができない、結果がでないなどで落ち込むことはない。
たったこれだけでも目に見える結果として間違いなくあらわれる。
 
 
目に見える形として結果を出せた瞬間、『本当に成長しているかな』と不安だったあなたの気持ちが一撃で吹っ飛び、確実に自分が成長していることに気づく。
もちろん嬉しいはずだ。

そのプラスの感情がさらなるモチベーションにつながる。
 
 
つまりモチベーションというものは無理やり自分の中から生み出すものではなく、
自分の成長を実感するたびに後から湯水のように湧いてくるものなのだ。
 
 
そして不思議な事に、ある程度、特化してくると今までやりたくないと思っていたことに自然と意識が向く。

 
それがタイミング。

いざそれをやってみるとそこまで嫌じゃなかったかもという感覚に変化するのだ。
それが次のステップに上がったということになる。

『とにかく熱意を持ってやるぞ!』というような精神論だけで成功するのであればあなたはとっくに目標達成、成功しているはずだ。

そんな抽象的な言葉に惑わされず、
もっと本質を見極め、根本的な問題に目を向け改善しなければならない。

継続すれば必ず成功する。
これは揺るぎない事実だ。
挫折してしまうあなたは、継続できない原因を見つけ、それを思い切って排除してしまうことを最優先で取り掛からなければならない。

捨てる勇気を持つか持たないかであなたの未来は大きく変わる。